Affinity Designer｜縦書きはがきの版下②

2025/01/29
Affinity Designer

引き続き、「移転のおしらせ」はがきの版下を作っていきます。前回の操作で表面のアートボードができましたので、今度は挨拶文と新住所を載せた裏面を作っていきます。両面のアートボードが出来上がったら、いよいよ印刷業者に出す版下PDFの工程に入ります。

前の記事

Affinity Designer｜縦書きはがきの版下①

春は引っ越しシーズン。今ではLINEやSMSで新居住所を知らせることが多くなっていますが、それでもまだまだ健在の「移転のおしらせ」はがき。今日はAffinity Designerを...

全体の流れ

事前準備＋宛名書き面の作成
裏面（挨拶文）と版下の作成←今ここ

9. 裏面のアートボードの作成

前の工程で作成した「表面」のアートボードをコピーして、裏面のアートボードを作成します。

「omote-edit.afdesign」を開いて「ファイル」>「名前を付けて保存」をクリックします。
「ura-edit.afdesign」と名前を付けて保存します。

ガイドを残して他のレイヤーはすべて削除します。

10. 挨拶文の作成

事前準備で用意したメモ帳を用意しておきます。

まずは「春寒の候…」の一文から始めます。
フォントは横書きの「はこべら丸ゴシックA　Regular」を使って11ptで入力します。

-90°回転させ以下の座標に配置し、フォントを「はこべら丸ゴシックA_vert　Regular」に変更します。

・X 　77mm
・X 　20mm

この行を選択し、「Shit」キーと「Alt」キーを同時に押して左に移動すると平衡を保った状態で行が複製されます。これを２回繰り返し、４行分作ります。

複製した２～４行に該当する挨拶文を入れ、整列ツールを使って等間隔になるよう調整します。

年月については、４行目のコピーを用いて和暦で年月を入れ、フォントサイズを少し小さくします。
位置座標は特に指定しませんので、本文とのバランスを考えて配置してください。

挨拶文ができました。

11. 新住所の作成

次は新住所を入力します。これまと同じ要領で入れていきますが、文字によってフォントサイズが異なります。それぞれのフォントサイズは以下になります。
また、郵便番号のみ、横書きです。

・「新住所」の文字　　11pt
・郵便番号横書き　9pt
・移転先の住所 10pt
・差出人の名前（山田花子）16pt

こちらも位置座標は特定しませんので、本文とのバランスを考えて配置してみてください。

新住所が入りました。

12. イラストの配置

事前準備で用意した、木とうさぎのイラストを右上と左下に配置します。
こちらも位置は指定しませんので、バランスよく配置してください。

裏面の編集はこれで終了です。
裏面のファイルも編集用と版下用に分けて保存しておきます。

編集用のファイルには末尾に「_edit」を付けて、ここでは「ura-edit.afdesign」とします。
印刷用のファイルは印刷業者に送るPDF生成用のファイルで「ura.afdesign」とします。

13. 文字のアウトライン化

印刷用のファイルの文字をアウトライン化していきます。

印刷用に文字をアウトライン化する理由
フォントの互換性を確保するためにも重要です。デザインデータを作成する環境と印刷する環境でフォントが異なると、文字化けや代替のシステムフォントで印刷されるなどの問題が起こります。アウトライン化を行うことで、フォントの情報がデータに埋め込まれ、デザインデータどおりの印刷物に仕上がります。

まずは、表面から操作を行いますので「omote.afdesign」を開き、文字のレイヤーをすべて選択しますす。